みなさま、真冬なのに春のようなザルツブルクへ、ようこそ!
今日も青空です。
さて、年が明けるとそろそろ夏休みの計画をなさる方も多いと思います。
また、今月末には例年のモーツァルト週間が開催され、日本からザルツブルクをご訪問される方々がもう一度ぐんと増える頃だと思います。
以前検索ワードを見た時に
「ザルツブルク音楽祭 服装」
「ザルツブルク音楽祭 ドレスコード」
など、日本でのコンサートとは少し違うらしい音楽祭の情報を探している方々が多数いらっしゃる事がわかりました。
seppさんも記事中何度か書いてくれていますが、この話題だけの記事として、私なりのまとめです。
誰にでも当てはまるヨーロッパの音楽祭での服装、ファッションについてここで一度書かせて頂きたいと思いました!
今回の記事はモーツァルト週間、復活祭音楽祭などと比べてチケットもお客さまのファッションも格段に派手な夏期音楽祭に限って書いてみました。
seppさん、訂正、追加、変更、お気づきの点ありましたらここへ順次投稿お願いします。
日本でのコンサート訪問時スタイルはおそらく、時間に融通が利く職業の方以外、
会社から直行 > 出社スタイル+少しオシャレ
ということになっているのだと思います。
旅行中の音楽祭訪問は、働き者日本人の方々にとってはまたとないチャンス。
時間は他のお客さまと平等、いえ、中心地のホテル滞在の場合、余裕は他の方々よりたっぷり。
これを利用しない手はありませんね。
****************************
ではまず、私が考える理想的なコンサート前のプランをご紹介します!
訪問されるお客さまの90%がご夫婦かご友人達との2人連れ以上。
コンサート後の食事も大事なイベントとして込みなのでお一人のお客さまは少ないですね。
しかし一人でも、それを引け目に感じる事はありません。なぜならヨーロッパ人全般の傾向として、人の事は気にして無いし、見てもいないからです。
ヨーロッパ旅行の最大の利点とも言えますね!
コンサートが19時30分だとすると、
18時くらいまで街歩き、またはザルツカンマーグートを満喫?
お昼のコンサートの場合は、カフェでのブランチを楽しんだ後でも良いですね。
seppさんのザルツカンマーグートツアーは確かザルツブルク18時着でしたよね?もしかして音楽祭のお出し物との兼ね合いもあって18時??
プライベートでのお申し込みは時間も更に自由になる事と思います。
↓
ホテルに一度帰る
↓
着替えてお出掛け
※チケットを手元にお持ちの場合、そのチケットはコンサート開場1時間前、終演後2時間のバス無料券になっている場合があります。音楽祭期間中はドレスを着てバスに乗っている老夫婦もたくさん!何もバス停2、3個ほどを高くて渋滞に巻き込まれるかもしれないタクシーに乗る必要はありません。それぞれのホールへ行くバスの番号と乗り場はホテルでも教えてくれます。ドレスアップしてリムジン、ではなくバス!これもザルツブルクの夏の風物詩なのです。
------------------------------------------------------------------
sepp注:
もしも音楽祭期間中にお泊りのザルツブルク市内ホテルが、ザッハー、シェラトン、ブリストル等の場合は、ホテルがチャーターしている大型バスが、演目に合わせた時間(かなり早めの出発)に迎えに来ます(宿泊者は基本的に無料)、演目終了後も音楽祭会場前からホテルまでお送り。市内はホールまで歩ける距離とはいえ、雨も多いザルツブルクなので、ご利用が便利です。ホテルによってはフロントに事前に伝えておく必要もありますので、詳細はそれぞれお泊りのホテルでご確認ください。
-------------------------------------------------------------------
↓
余裕を持って20分前に会場到着
↓
カフェ? 紅茶? ジュース?
アルコールに自信がある方は厳選されたオーストリアワインも用意されています。
沢山種類がある訳ではありませんので、選ぶのは簡単!ハードル低いです。
ビール、白か赤、泡だったらセクトかシャンパン。あ。シャンパンは破格に高いですからご注意。でも1500円くらい。
カンティーネの軽食で他の観客を眺めつつ雰囲気を盛り上げて・・・
※外のソーセージスタンドのお飲物はお得ですが、せっかくのチケットです!
その前後の雰囲気も会場で楽しむ権利を利用するのが絶対にオススメなのです
(日本で同じワインを楽しもうと思ったら軽く10倍ですから。(sepp注:10倍はオーバーでは?(笑) 日本との店頭販売価格の比較では4~5倍でしたから・・・))
スマホの電源を切って空気、雑音、その場所のアコースティックに浸りましょう。気持ちもストンと落ち着いて、身体が音楽を受け入れやすくなってきます。
ずいぶん豪快に注いでくれてますね〜。。こんなでしたっけ。。
この可愛いお姉さんは2年続けてフェルゼンライトシューレのホールで働いていました。
今年もお会い出来るかもしれませんね。
この写真は午後のコンサートなのでロングの人はいませんね。
歴史的には社交場として使われていた経緯もあり、夫婦で出掛け、知り合いに会い、話に花が咲いて、どうかすると冗談まじりに商談も始まったり・・そういうシーンにも遭遇するかもしれませんが、やはり近年はその色も薄れ、しがらみも無く自由に参加する風潮が強まっています。
ひとりでも、外国人でも、同じお客さま。
コンサート前のホールはみんなの期待感で良い空気!それを楽しむ為にも、ギリギリで到着するのはもったいないのです☆
休憩時間が始まった時のトイレは混むので、会場に入る前のご利用もお忘れなく。
***********************************
さて次は本題、ファッションについてですね。
日本には「出ず入らず」という言葉もあるように、可も無く不可も無い、浮かない、がとても重要。
外国へ来ても、出来れば変に目立たないようにしたいと思う気持ちは大きいと思います。
なので、コンサートのお客さまで、私にとって「外見がしっくりしている」と感じることを初めて書き留めてみたいと思います。
良く考えてみたら、ただ、この3ポイントだけでした。
1、靴が汚れていない
2、動きが自然
3、(女性)化粧した顔が白すぎない
逆に言うと、これが反対の方は確実に目立ちます。
1、これは男性に多いのですが、靴さえ磨けば完璧なファッションの人、、もったいなさすぎます。
靴以外はそれほど神経質になる必要はありません。自信を持って下さい。日本の男性はスーツ、スラックスのプロですから。
2、日本人は身体が小さいので小回りが利く為か動きがキビキビ速かったり、仮に少し背が高めな人がいたりしても教育からか申し訳なさそうに小股で歩いていたりすると、男女共にとても目立ちます。
痩せていても、背が高くても低くても、ゆっくりと行動し相手の目を見るとチケット係のお兄さんの対応が笑えるほど良くなりますから、是非お試し下さい!!
3、これは・・昨今の美白ブームの弊害でしょうか。日本人と韓国人に限られ、隠しようがなく目立つ例です。
他の国の方と比べあきらかな目印になってしまっています。
更にここからは重要な補足、女性のファッションについて。
少し良いスーツで解決してしまう男性と違うのは不公平ですが、仕方がありませんね。。
女性の肌は出せば出す程公の場にふさわしくなり、敬意を表する事になる、と言いますが・・・
いくつか便利な法則がありますので書いておきます。
★女性お一人の場合、常に一段階地味目が自然★
2人以上のお客さまが多い中、残念ながらやはり少しだけ目立ってしまうからです。
アクセサリーを控えめとかで充分だと思います。
★フォーマルな民族衣装はロングドレスの代用★
ご存知の事と思いますが、これは例外無しに世界中どの場面でも通用します。
★見せる肌は上半身!★
これはなかなか定義しにくいポイントですが、いくつかテクニックが。
昼のコンサートだとしても膝上を沢山見せる、となると20歳までの方でないと子供っぽく見えたりスポーティーになる危険があるので、それをもカバーする特別にエレガントなドレスである必要があります。難しいですね。
体格がしっかりしていれば膝丈も素敵ですが、ほっそりした日本人体型ならば、丈が長め&薄い素材ワンピースでもしっくりいくと思います。
ちなみに肩や胸などを見せて日本で指摘されるような「セクシーすぎて下品」などという評価へ行き着く事はまずありませんのでご安心下さい。どんどん出してください!
★肩、腕、胸を出したくない方は、透ける素材でごまかす★
そうは言っても、いろいろな理由で露出を押さえたい場合、ありますよね。
でも覆って見えなくしてしまうと普段着にぐっと近付き、フォーマルから離れていってしまいますので、それを避ける為に透けた素材は便利です。
★ドレス、ワンピースにどうしても抵抗がある方はパンツスーツ★
くるぶしまで隠れると「エレガント」と見なされるのでパンツスーツはとてもオススメ。昼夜通用し、ドレスより動きやすいので、その結果立ち居振舞いが格好良く見える場合があります。ただ近年のザルツブルクは暑い夏も多く、生地は快適なものを選んだ方がいいかもしれません。
★床までのロングドレスは基本的に夜★
オペラのこけら落としには最適です。会場が大きなコンサートには昼でもいらっしゃいます。
ただし、座席に収まるものを。(笑)大きな人も多いのに、飛行機のエコノミーシート程度の席幅です。結婚式お色直し的ふわっふわは座れませんよ〜
なかなかチケットは手に入りにくいのですが、運良くオペラの第一回公演のチケットを手に入れた方はロングを是非お試し下さい!セレブが殺到するのもこのプレミエです。そんな夜は、かなり頑張っても大丈夫です。
☆まとめ☆
とにかく気分良く、自然に優雅に振る舞える靴と服を選びましょう。
「出ず入らずシリーズ」を偉そうに長々と書いておりますが、それは迷っていらっしゃる方のアイディアになればという程度です。
誰が何と言おうとこれを着ているのが私だ、と思えるものがあれば、是非その服装でいらっしゃってください!!誰も迷惑だなんて思いません!
納得のいくものを着ていれば自然と美しく振る舞えるでしょう。
きゃりーぱみゅぱみゅ風でも、ガガ流でも、小林幸子師匠でも本当は自由なのです。あ、大きな髪型の場合だけは一番後ろの席で。
ホテルの部屋から出掛けている時間はコンサート一回最短3時間。余裕を持って見積もると5時間以上。
馬鹿になりません。
自分がその場で創り出される音の一部となり、それを共有するという貴重な瞬間を堪能するに相応しい、着ているのを忘れ、何もかも忘れ、自分になる事が出来る服装を!
もちろん、その後の食事やお酒も楽しめる服装にしてくださいね☆
音楽祭中は全てのレストランが夜の営業時間を延長しています。
ザルツブルク音楽祭を既にご存知の方々、
いつか行ってやろう!と思っている方々、
そうでない方はクラシック音楽会デビューを伝統のザルツブルク夏期音楽祭で?!
とっても素敵だと思います!!
ザルツブルクの夏は本当に快適です☆ゆっくりしにいらっしゃってください!
ああ、早く夏が来ないかな
(わたしは全然別方向に絶賛全力夏計画中^。^; 今年はガッツリお休みするぞ!笑)
lara