モーツァルトのライバル? |
まだ毎日天気の悪いザルツブルク、早く夏になって欲しいものです・・・。
ザルツブルクに住んでいると、必ず演奏する曲の一つが「モーツァルト:レクイエム」
(laraさんは元々編成に入ってないから、演奏しませんね!(笑))
モーツァルトの絶筆でもあり、様々な噂があるということで、映画「アマデウス」にも登場しています。
モーツァルトの命日は12月5日、毎年寒~~~~~~~~~~~~~~~い教会で演奏するので、「レクイエム=寒い」というイメージがあるのですが、6月26日は寒くないのにレクイエムを演奏。
でも、私にとっては初めて演奏した作曲家。
映画「アマデウス」にも出てくる、モーツァルトのライバル(???) サリエリ!
Antonio Salieri: Requiem in c-moll
演奏場所は、ザルツブルクでも最高に美しい教会の一つ、フランチスカーナー教会。
ミヒャエル・パッハーの祭壇に、後からフィッシャー・フォン・エアラッハ(ミラベル庭園やウィーンのカールス教会などを設計)が周囲の装飾を製作したという立派な祭壇。
今回はザルツブルクのアマチュア合唱団(創立1847年)の企画で、オーケストラが集められました。
私とザルツブルクで一緒に演奏するのは多分最後となった、長年の非常に良き同僚、ハンス・ガンシュの生徒の一人、有名女性トランペット奏者ハンガリー人のMargit C.さん。8月からはストックホルム室内管弦楽団首席トランペット奏者に就任し、スウェーデンへ。
トランペットは吹くところが非常に少なく、時間をもてあましています(笑)。
普段と違って、トロンボーンセクションはミサ曲でコーラスといつも一緒に演奏しているので、吹きっぱなし(笑)。
楽譜の譜めくりがしにくく、おまけに手書きの楽譜なので読みにくくて大変・・・。
サリエリのレクイエムは・・・・・・・・、やはりモーツァルト:レクイエムは偉大ですね~(笑)。
悪い曲だとは全然思いませんが、もの凄いひらめきや内容の濃さはありませんでした(あくまでも個人的見解ですので、あしからず)。
映画「アマデウス」と違って、実際のサリエリはモーツァルトの死などには、なにも関係無いそうです(苦笑)。
合唱団のプロ指揮者と短く2回リハーサルをして、3日目が本番。
いつもの長いザルツカンマーグートツアーを終えて、教会に行くと・・・。
そういえばこの教会、毎回オーケストラメンバーの控え室がないのです。
フランチスカーナー修道士に聞いたら、「いつも通り、主祭壇の後ろにケースを置いてよ」との事。
皆教会の主祭壇の後ろで着替えてます(笑)。
こちらでは男女別に控え室が分かれてなくても、全然気にしません。
満席のお客様から、なぜか拍手。
というのは、”教会内”で行われる「レクイエム(死者のためのミサ曲)」は、通常拍手をしないからです。
例年12月5日のモーツァルト命日教会内でのレクイエム演奏会では、観光客などが拍手をしても、地元民に「シッ!!」と止められて終わります。
どんなに「今日は演奏が上手く行った!!!!」と思っても、「シ~~~~~~ン」と終わるのです(笑)。
終了後、名古屋から新婚旅行で私のツアーにいらしていた、アマチュア トロンボーン・ホルン奏者Tご夫妻とビールへ。共通の知人が多く、楽しいお話をさせていただきました!
sepp
お疲れさまでした!
サリエリの作品は演奏した事がありません。いろいろと聞いてみたいところです。
レクイエム=寒い
うはは。いいですね。
フランチスカーナー教会、長い間掛かって建築されたから様式が4つも入っている、ていう教会ですよね。
この教会の写真ももっと撮ってみようかな。
私も大好きな場所です。あ、サンクト・ペーター教会もいいですよね。
lara
申します、お邪魔します^^。
映画「アマデウス」は大好きでして!!
(現実には、宮廷楽長だったサリエリが、宮廷楽長にはなれなかった
モーツァルトの死に直接関わっていたとは考えづらいですが^^;(←
用語とかに間違いがあったらごめんなさい(><))、映画は映画として
すごく良い出来だったと思います~!もう何十回観たことか。)
サリエリのレクイエムなんて、あるんですねえ・・・
サリエリの曲って、(日本にいると、かもしれませんが)ほとんど残って
なくてなんだか気の毒。
でも、
>悪い曲だとは全然思いませんが、もの凄いひらめきや内容の濃さは
ありませんでした
って、いうことなのでしょうね、きっと・・・
モーツァルトって偉大なんだなあ(今更?)。
ララさんの記事でも常に思っていますが、そちらの教会はすごいですね~!
そんな教会でレクイエム、それこそ映画みたいです。
意外とサリエリの曲は演奏しませんよね。作風はモーツァルトと大分違うのが特徴でしょうか。
フランチスカーナー教会は、時代によって増築改築をされているので、色々なスタイルがはいっている教会です。外から見るだけで、色々な時代の窓が付いているのが良く分かりますね。
13年前からの経験で、どうしても私は「レクイエム=寒い」になってしまいます(笑)。
sepp
初めまして、ブログも拝見させていただいてます。
>現実には、宮廷楽長だったサリエリが、宮廷楽長にはなれなかった
モーツァルトの死に直接関わっていたとは考えづらいですが
全くその通りで、モーツァルトとはライバルではなく、サリエリの方が1段上の立場に居たわけですしね(笑)。モーツァルトの存命中には、「魔笛」を一緒に見に行ってます。
サリエリの曲は、こちらでもあまり演奏することは多くありませんが、名前は元々有名です。
最近はもっともっとマイナーな作曲家を発掘してきて、演奏する事もありますが、大抵「どうりで埋もれていたわけだ・・・」と思うことが多いです(苦笑)。現代でも頻繁に演奏される曲はやはり相当偉大ですね。
こちらの教会、やはり宗教曲を演奏するには良い場所ですね。ワシントンD.C.のナショナルカテドラルでは、「パリのアメリカ人」を演奏したこともありますが(笑)。
sepp
お恥ずかしながらサリエリの事は「アマデウス」を観て始めてしりました。私の頭の中ではすっかりモーツァルトのライバルでしたが......
勉強になります(笑)
モーツァルトの「レクイエム」。大好きな曲ですがこちらではめったに演奏されないので今年の復活祭音楽祭で聴いたときには鳥肌がたちました。
でも、さすがは生誕地!毎年命日に演奏されているんですね、しかもseppさんの演奏!
ぜひ聴いてみたいです。
サリエリは私も映画の関係で知っていて、ウイーンでも曲を聴いたことはありましたが、まさか自分で演奏する日が来るとは・・・。実際にモーツァルトが亡くなった直後に疑いをかけられた時期もあったそうで、それが元で映画のような伝説があるようですね。
復活祭のときはモーツァルト:レクイエムが演奏されて良かったですね。命日以外、私は余り聞いたことがありませんし(苦笑)。
是非寒い寒い教会での命日コンサートにもいらして下さい!
sepp
私が月に1~2回伴奏に行っている実家のほうのアマチュア合唱団の今年の定演の曲がモーツァルトのレクイエムです。
合唱をされる人はモツレクを歌いたいと思う人が多いようで、ヘンデルのメサイアやベートーヴェンの第9同様、参加者が増える曲なんですよ~。
ちなみに私はモツレクではなく、もう1曲演奏されるシューベルトのミサのオルガンを担当します。モーツァルトのほうが慣れてるから弾きやすいのに・・・。
一部だけですが。
へ~、モツレクも人気なんですか、第九は意外とこちらで演奏しませんので、懐かしいです!
シューベルトのミサ曲、どの調性でしょうか? シューベルトも難しいですよね。Es-durは何回か演奏した記憶があります。
きんちょさんのご家族皆様お元気ですか? こちらは妻・子とも日本帰国準備に入ってますので、会えるのが楽しみですね。私もそのうち帰りますので(?)、皆様とお会いできる日を楽しみにしてますよ(苦笑)。
sepp