フィルハーモニッシェ クラング |
寒くなりましたが、この上なく美しい晴れを見せてくれる、
静かなザルツブルクへようこそ。
今日はオーストリア独特の言い回しについてお勉強ですよ、みなさん。
* * *
世界のみんながイチモク置く、
ヴィーナーフィルハーモニカーというオーケストラがあります
そのレベルの高さと誇りの高さときちんと受け継がれてきている伝統により
唯一無二のオーケストラです。
そこに、長年の友人がオーディションに受かり入社したとします。
または、何年も国立劇場のオーケストラで働いて、
その後にはれて正団員として迎えられたとします。
そうすると
友人達、同僚、ヘタするとそのオーケストラの人達からまでも、
「 おい、おまえ、フィルハーモニッシェ・クラングだなぁ 」
と、茶化されるハメになります。
★フィルハーモニッシェ(交響的) ★クラング(響き)
ですが、もちろんここではヴィーナーフィルハーモニーの事しか意味しません(笑
積み重なった音楽、音楽性、音、響き、人間性など、、、、
今日オーケストラに入ったからと言ってもちろん昨日と何か変わるわけではありません。
何も、変わりません。
だからあえて、このオーケストラに入った人を祝福し、茶化し、認めるときに
音楽仲間は必ず ニヤリ と笑いながら
「 フィルハーモニッシェ クラング だなぁ。 」
と言います。
オーストリア独特の、オーストリアでしか通じない冗談とも言えるでしょう。
わたしは、この言い回しを何回も聴き、その度に言う側も言われる側もとても嬉しそうで、
お互いに尊敬の念を持っている事がひしひしと感じられ、
何度も心温まる思いをしました。
憶測ですが。。。
仮にこの名誉あるオーケストラに入ったとして、
突然鼻高々になってしまうようなお子ちゃんな演奏家は、
これほど注目され、これほどプレッシャーが強いオーケストラでは
やっていけないのではないでしょうか。
そういう意味でも何人か交流のある団員の方々を、私は尊敬しています。
さて数日前の事です。
sepp さんの奥様が
「 フィルハーモニッシェ クラング 」
を日本に届けるため飛行機に乗っている頃
laraも
「 フィルハーモニッシェ クラング 」
を奏でる名誉に恵まれまていました。
第一アドヴェントに必ず、お茶会に招待してくれる友人がいます
大人数ではなく、多くて15人程度。
でも、彼女はある事情があって有名人なので集まってくるお仲間もなかなか面白い方々です。
ちょっと芸能人の役割も果たしているお医者さんとか
建築会社のとても有名な社長さんとか
何といったらいいのかなぁ。。
そう!
オーパーンバルに毎年行き、パパラッチされてるよーな方々。
彼女自身別にハデなひとではないのですが、
いえ、それどころか私なんかより奥ゆかしく大和撫子な方なのですが、*ドイツ人ですけど
まぁ交流関係は多岐にわたり。
私の生徒さんである息子さんがチャールズ皇太子がいた全寮制の学校に通い始めたりして、
ちょっと面白い世界が見られるのです。
ただ、ひとつだけ気を付けなきゃいけないのは、、、
一緒に夏期音楽祭のコンサートなどに行くと添え物的に一緒にパパラッチされて勝手に新聞や雑誌に出てしまう危険性がヒジョーに高い事!!
sepp さんと一緒に行った今年のコンサートでは会場でばったり。
いっちばんアブナかったのはsepp さん、あなたなのですよ。
5人でお話ししましたが男性はあなただけ。
勝手にスキャンダルになってたかもしれなかったのですよ〜〜^。^;
良かったね、ネタにならなくて。
あ、話が2段階にそれてますね。
では、
一段戻します。
アドヴェントのお茶の会です
お茶といってもそれで始めるわけは無く。
生徒ちゃんCの学校の街にあるお城のワイナリーから、絶品セクト!
注いでくださるのは彼女のお父様。
チョコレート、バターケーキ、ジンジャーハニーケーキ(!!!)、、、
そういう甘いものはあらかじめテーブルの上に用意され
あまりお酒が飲めない人の為にはやはり紅茶もあり
午後16時30分からのゆったりした毎年恒例のおしゃべり会です。
みなさん、いま、ザルツブルクでは日の入り16時20分なのですよっっっ。(涙
すっかり夜のパーティーの気分です
あ。
2階にいたけどたいくつちゃん。おもしろそうだから降りてきました。
と、ここでチーズのキッシュ登場。
アッペンツェラー、グリエール、エメンタールなど何種類かのかなり臭いヤツを混ぜ、
3種類の胡椒を砕いて添える。
甘いものしょっぱいもの、順番も何も無し。
この無礼講的なところがお茶会やカクテルパーティーの醍醐味★好きだなぁ。
ぬっ。
「ねー、フィルハーモニッシェ クラング じゃ なかったの? 」
はい。 そうですね。
もう一段、はなしをもどして振り出しに。
この日のフィルハーモニッシェ クラングは ・ ・ ・
Martin Kubikとlara。
演奏後の お疲れカンパ〜イ☆ です
18歳のときから第一バイオリンに在籍、
生粋の 「 フィルハーモニカー 」 (交響人)
↑ ↑ 注 :これも独特の言い回し。
だぁれも ベルリーナー フィルハーモニカー のことは言ってません。。(爆
彼はまるまる初見、わたしはズルい事に生徒さんのレッスンに使ったりしているからちょっと知ってる本。。
テンポ、フンイキともにばっちり、ま、勝手知ったる魔笛からだからね。
とても皆さんに喜んでいただき、駆け引きまで楽しんでなかなか初めてとは思えないかんじで進んでいきます。
でも
初めてがバレたのは譜めくり !
演奏しながら両方が手を出したり(ぽ)
しまいには出したり引っ込めたり!
。 。 。 。 。 ウケてました 。 。
楽しかった。
モーツァルトは眠くなるのよね、うん。いいきもち。 すぅー
lara
(って言い方でいいのかな?! 笑)
こう呼ばれるのはステータスシンボルなんですね、きっと。
プレッシャーもすごいと思いますが、選ばれる名誉は、それよりも大きく、そして素晴らしいものだと思います。
慣れない部分があったようですが、そこはまた「かわいい」(←いい意味で!)ということで・・・^^
ただ、laraさんも、パパラッチの餌食になる危険もあるわけですよね・・・
「東洋の美女が、、、」とタブロイドに書かれないように、これからも楽しめればいいですね!
ウチとは無縁の世界、いい勉強になりました。。。^^:
^。^;
わたしが「おめでとう」なのかどうかはわたしにもわかりませんが。。。
そうですね、その本人だけでなく、まわりも認めて全員が誇らしい、オーストリアのステータスシンボルです。
それとは全く関係なく。。。
パパラッチの餌食(笑)になり、そのうえ勝手な事書かれちゃうのは、異性の場合だと思います。
異性の有名人と出掛けるような事があれば、その副産物もどんとこい、くらいじゃないとやっていけないのではないかと思います。
わたしもまだ(まだ?!)そういうのには無縁ですねー。
lara
先週までは、時間だけは優雅にありました(笑
かわいぃでしょー!!
このこは人が好きなようで、わざわざ大勢の真ん中ですやすや寝ます。。
クリスマス当日は結局お家で、、という毎年でしたが、その前後は確かに忙しい日々です。
今年は当日もイベントありですからねー。気を引き締めて望みたいと思います!
Eさんもキビシいインディゴに負けず、お願いだからそれ以上痩せないで下さいね〜〜〜T。T
lara
友達の家にも今サビネコちゃん2匹いるのよ・・・。うーん友人宅に遊びに行きたくなってしまった(●´―`●)
こんな夜中じゃ無理(ノ ゜Д゜)ノ ==== ┻━━┻
かなめ
すごいなぁ~! 一般の我々には到底、夢の夢のまたその先の夢ぐらいです。
18歳から在籍のフィルハーモニカーさんと初見で魔笛のデュエット?どれとどれを演奏なさったのかな?2本のフルートではよくやるけれど、ヴァイオリンともいいでしょうね!
セクトで乾杯のお茶会も素敵ながら、さびネコちゃんも可愛いですね。
こういう”おめでとう”は年に二回ずつくらいありますね^。^;
魔笛は、「夜の女王以外だったら」という彼のリクエストだったので(小さい頃お姉さんが6000回くらい聴いていてもうダメだそうで。ははは。)僧の行進とか、パパゲーノのアリア、変奏曲になっているのとか。アンコールもたくさんしたので適当にめくって当たったところが「女王」だったら何事も無かったかのようにもう一度めくって。。オモシロかったです。
去年も他のフィルハーモニカーの方が演奏しました。私は腱鞘炎で辞退でした。
見習いたい、楽しいお茶会です。
lara