2009年 12月 11日
モーツァルトリキュール 工場見学 |
以前から日本人D副社長のお誘いを受けていた、
モーツァルトリキュールの醸造所工場見学。

モーツァルトディスティラリー社
ついに実現、laraさんとご一緒させていただき、案内していただきました。
パーティーで飲んばかりでなく、きちんとお勉強。
飲み友3人集合でどうなるのか? 試飲の期待も非常に高く、いざ入場(笑)。

ホールの楽屋は友人たちが世界中多いのでどこでも入れる私たち、でも会社は緊張気味。
アルコールの会社らしく、収集家によるシェーカーコレクションがお出迎え。

面白い中国のシェーカー。

Mozart Distillerie社の前身はH. C. König社、Steinhägerジンの会社が元だったと言えば、お分かりの方もいるはず。

1954年からザルツブルクでモーツァルトリキュールを生産。
本物のチョコレートと同じ素材から醸造される、世界でも数少ないリキュールとして数々の賞を受賞。

サントリーとの資本提携により、世界的販売網を拡張。
以前の「ザルツブルクのお土産物」というイメージを払拭、バーでカクテルに使えるリキュールとして進化中。
というのも私たちザルツブルク在住者にとって、モーツァルト####と名前がつくものは、この町にあふれていて、「モーツァルトと名前がつくものは、観光客用のお土産物」というイメージが強いのです。
10年前にロゴマークを変更するにあたり、モーツァルトの肖像画のような固定イメージがなくなるようにと、画家に依頼した新ヴァージョン。

「モーツァルトが飲んだの?」、「モーツァルトが関係した会社?」などと思わないようにイメージ変更。
ハラルド ケーニッヒ社長とお話して、本物のチョコレートと同じ素材から作るチョコレートリキュールとしての情熱、そして「モーツァルトの名前を冠する=お土産物」ではなく、世界中に通用するカクテル素材としての意気込みが非常によく理解できました。

そのこだわりの素材は、こちら。

一歩jはいるとチョコレート風の香りが充満。
香料多数などでチョコレート風味を出しているリキュールと違い、本当のチョコレートと同じ素材から醸造。

カカオ豆
オランダの会社によって、赤道上下20度の範囲でしか取れないカカオ豆を特別に調合。
いつも同じ風味がでるように工夫。
重要な風味のヴァニラ

スーパーで売っているヴァニラと違い、生ヴァニラなのでかなりの太さ。
この2つをアルコールにつけた物が、カカオ/ヴァニラ マセレート。

早速楽しみにしていた試飲!

と思ったら、まだ生状態のアルコール。超辛口55度のものを一口で飲み、お2人に心配されたsepp(笑)。
最終的な調合は、以前オーストリアの某チョコレートメーカーにいらした品質管理部長。
チョコレートスペシャリストでも、アルコールに変化すると予想外の味になるとのこと。
長年の経験を積んでの完成品。
オーストリア国産砂糖などと混ぜ。

香りの均一化のための攪拌。

その後、濃厚さを出すための加熱。

タンク内には、まだ一度も飲んだことがないモーツァルトリキュールホワイトが。

生産ラインでは、モーツァルトリキュールブラック50mlの作業が進行中。



他にLeibwächter(ボディーガード)という名前の、ウンダーベルク系58種類世界20カ国から集めたハーブが入った強力なお酒も生産。

ロレンスさん用、東欧系後姿乙女's Photo(笑)。

工場内のチョコレートリキュール比較用バーへ。

世界中のチョコレートリキュールがそろっていて、

中には固まったまま、ビンから一切出て来なくなったものも(苦笑)。

ブラインドテストは、モーツァルトリキュール ロゴ入りグラスで。

もちろん2人ともすぐ正解!
もう一つのバーカウンターは、世界のバーテンダーコンクール入賞者や研修生らが訪れ、モーツァルトリキュールを使ったカクテルを試せるもの。

5種類のモーツァルトリキュールが大集合? 4種類は知っているものの、5種類???

左からゴールド、新製品のホワイト、ブラック、アマデー(チョコオレンジ味)。
そして最後がこの日初めて見た、醸造場所オーストリアでも未発売の「Dry」。
ドイツのベルリンなど一部地域にて限定販売中。

このドライ、オーストリアのシュナップス(蒸留酒)と同じく、香り高く、砂糖の添加なしの甘さ。
チョコレートの色もイメージもない液体に、チョコレートの香り。

Riedel社製、特注モーツァルトリキュールDryグラスにて楽しみます。

色の見た目に左右されるカクテルに新兵器。色は無色でもチョコレート味、ナチュラルな甘みが各種カクテルへの応用の可能性を感じさせますが、私はストレートも好きでした。
世界中で発売すれば絶対受けること間違いなし!!
日本でのlaraさんの演奏会では、モーツァルトリキュール&レシピをプレゼント(Dryではありません)。
演奏会へお越しのお客様はお楽しみに!!
オペラ座舞踏会、社交界や民族衣装、民俗音楽など、いまだに100年前の伝統が日常に息づくスロー社会のオーストリア。このようなのんびりした状態だからこそ、今すぐ数字結果を出すというこだわりなく、製品の中身に絶対の自信を持つ会社がモーツァルトディスティラリー社、クレーンのパルフィンガー社など、少なくありません。
根拠がなくても「大丈夫でしょう」「何とかなるから」が合言葉ともいえるオーストリア、日本の社会から見ると、いい加減で無計画にも見える中、それぞれのスタイルを貫き、長いスパンで目標に到達する個人社会が、世界遺産にも残るマイスターの仕事や会社、そして世界不況の波が一気に来ないという特殊な国に息づいていると感じた一日でした。
でもDさんのお部屋だけは、日本(笑)。

Dさん、素人にも分かりやすく熱のこもったご説明ありがとうございました! 近いうちにまた飲めることを楽しみに・・・。
sepp
<注>工場は一般公開してないそうです。
by salzburg-info
| 2009-12-11 09:10
| お酒
|
Comments(4)
貴重な見学ルポ、ありがとうございます☆
こういったツアーは一般向けではなく、取引相手を迎えたときの視察用に
用意されているのでしょうね。
シェーカーのコレクションも面白いですが、同社がシュタインヘーガーの
流れを汲んでいるとは意外でした。あのボトルを見ただけで、いまどきの
ドライなロンドンタイプ・ジンとは違う、ずっしり濃厚な「本格焼酎」っぽい
風味が思い出されて、思わずゴクリ☆です(笑
もしかすると、新製品「ドライ」には昔日の重厚派ジンの面影が伺われる
のでは・・・と想像がひろがります♪
こういったツアーは一般向けではなく、取引相手を迎えたときの視察用に
用意されているのでしょうね。
シェーカーのコレクションも面白いですが、同社がシュタインヘーガーの
流れを汲んでいるとは意外でした。あのボトルを見ただけで、いまどきの
ドライなロンドンタイプ・ジンとは違う、ずっしり濃厚な「本格焼酎」っぽい
風味が思い出されて、思わずゴクリ☆です(笑
もしかすると、新製品「ドライ」には昔日の重厚派ジンの面影が伺われる
のでは・・・と想像がひろがります♪
0
渾身、かつ丁寧で、非公開部分を含むレポ、なるほどの連続です。
4種類のリキュールも判っていませんが、やっぱりDryが気になります(笑)。
これは知らないでしょ!と大阪「Boby's Bar」のリキュールおやじに呑ませたいであります。
4種類のリキュールも判っていませんが、やっぱりDryが気になります(笑)。
これは知らないでしょ!と大阪「Boby's Bar」のリキュールおやじに呑ませたいであります。
つきじろう様
見学ルポ、いかがでしょうか? 私たち一般人は普通見ることができないようですが、カクテルコンクール出場者や取引先関係者は見ることができるという事です。
どなたかシュタインへーガーをお分かりの方がいるのではと思っていましたが、さすがつきじろうさんはご存じでしたね! こちらの本格焼酎派ジン、日本では今廃れているかもしれませんが、こちらではシュナップス同様に根強いファンが多いです。
確かに新製品にはシュタインへーガーの流れとオーストリアシュナップスの伝統、さらにカクテルにも使える斬新さが入っています。いつ日本でも発売されるのでしょう、お楽しみに!
sepp
見学ルポ、いかがでしょうか? 私たち一般人は普通見ることができないようですが、カクテルコンクール出場者や取引先関係者は見ることができるという事です。
どなたかシュタインへーガーをお分かりの方がいるのではと思っていましたが、さすがつきじろうさんはご存じでしたね! こちらの本格焼酎派ジン、日本では今廃れているかもしれませんが、こちらではシュナップス同様に根強いファンが多いです。
確かに新製品にはシュタインへーガーの流れとオーストリアシュナップスの伝統、さらにカクテルにも使える斬新さが入っています。いつ日本でも発売されるのでしょう、お楽しみに!
sepp
まさぴ様
一応オーストリア国内の事を説明する免許を持ってるので、何でもまとめたがる悪い癖でしょうか?(笑) D様の説明が分かりやすく、後でブログにまとめるが割と簡単でした。さすが日本からのお客様への説明に慣れていらっしゃいますね~。
Goldは昔からある商品で日本で飲みましたが、カルーアミルクのように甘く、ブラックはかなり辛口です、アマデー(オレンジチョコレート)とホワイトは甘そうだったので、最初から試したことがありません(苦笑)。
是非是非Boby's Barの方の様に、世界中のお酒を知っている方にもDryを試していただきたいです!
ブロガーの方々がザルツブルクにいらしたら、工場見学も企画できるんですけどね~(ちょっと遠いでしょうか?・笑)。
sepp
一応オーストリア国内の事を説明する免許を持ってるので、何でもまとめたがる悪い癖でしょうか?(笑) D様の説明が分かりやすく、後でブログにまとめるが割と簡単でした。さすが日本からのお客様への説明に慣れていらっしゃいますね~。
Goldは昔からある商品で日本で飲みましたが、カルーアミルクのように甘く、ブラックはかなり辛口です、アマデー(オレンジチョコレート)とホワイトは甘そうだったので、最初から試したことがありません(苦笑)。
是非是非Boby's Barの方の様に、世界中のお酒を知っている方にもDryを試していただきたいです!
ブロガーの方々がザルツブルクにいらしたら、工場見学も企画できるんですけどね~(ちょっと遠いでしょうか?・笑)。
sepp

